2002年、亜細亜大学から自由枠で入団。例年なら新人王に相当するような好成績をあげながら、亜大の同期の木佐貫に取られました。この年は、新人が豊作で、久保田(阪神)、村田(横浜)、新垣、和田(ソフトバンク)も同期です(所謂、松坂世代)。
ベイル投手退団に伴い、昨年から抑えに復帰しましたが、07年は大変な年でした。リリーフ失敗がなんと14(?)を数え、2試合連続サヨナラ負けなど、精神的な後遺症が残るのでは?と思われるような状況でした。数字としては、球団最多セーブ記録を更新したものの、ファン、そして、本人もそうだと思いますが、納得してない成績だったと思います。
☆2008年を振り返って
そして迎えた2008年。抑えは永川と決まっていたものの、07年の結果もあり、かなり流動的な状況で、自分の力で奪い返さないといけない状況でした。07年の不振の原因と言われていたフォーム改良にキャンプで取り組んだものの、紅白戦、オープン戦で打ち込まれ、あろうことか開幕2軍スタートとなりました。この時点で、抑えの代役はコズロースキー投手でした。
開幕を2軍で迎えた永川投手は、2軍で調整を続け、4月半ばに1軍に戻って来ました。最初は、中継ぎでプレッシャーの少ない場面での登板でしたが、結果を残す毎に徐々に、リードしている場面、1点差の場面、とステップアップして行きました。その間、ファンは、「いつ去年の永川投手が戻ってくるのか・・・?」と冷や冷やものでしたが、08年はニュー永川投手でした。抑えに戻ってからも07年の永川投手が戻ってくることなく、首脳陣、チームメイト、そしてファンの信頼をがっちり取り戻し、08年のシーズンを終えました。
☆成績を振り返って
2008年は文句のつけようのない成績でした。登板数56試合で、リードしてる状況で登板した場合の成功率100%。失敗は、同点で登板した巨人戦の2試合で、うち1試合は、チームが再逆転したため負けはついておりません。これまで「永川劇場」などと言われていましたが、今年は安定感も抜群で、56試合中、無失点で完了した試合が50試合。その率.893です。ほぼパーフェクトですね。驚異的だと思います。私としては、08年、もっとも安定していた抑え投手は永川投手だったと思っています。
07年は、フォークを見極められて見送られ、ストレート一本に絞った打者に痛打を浴びましたが、今年は、そのフォークでストライクを取れる他、ストライクを取るフォークがチェンジアップの役割を果たしているため、打者のタイミングを外し、フォークも狙いづらい状況を作り上げていることが大きかったようです(チェンジアップの詳しい解説は、レッドルさんの
ブログを見てください)。
◆数字いろいろ
1登板辺りの平均被安打数・・・0.59
1登板辺りの平均(被安打+四死球)数・・・1.04
1登板辺りの平均与四死球・・・0.446
1登板辺りの平均失点・・・0.214
1登板辺りの平均自責点・・・0.214
無失点試合数/登板数・・・0.893
9イニング換算の奪三振数(奪三振率)・・・9.45
9イニング換算の失点・・・1.77
9イニング換算の自責点(防御率)・・・1.77
1イニング換算の投球数・・・17.3(9イニング換算だと約155球)
◆全試合成績(クリックすると大きくなります)

以下、対戦チーム別の成績と左右別成績(クリックすると大きくなります)(Yahooより)。


日本ハム戦、オリックス戦の防御率が悪いですが、これは点差が開いている状態で失点したもの。巨人戦の防御率が悪いのは、ラミレスに満塁ホームランを打たれたことが影響しているもので被打率は、対戦防御率が0.9のヤクルトよりも抑えている訳ですから決して苦手という訳ではなく、満遍なく結果を残していると言えます。まあ、今年の成績をとやかく言う必要はないですね。
☆2009年への展望
2007年から2008年への確変がレッドルさんの推測されるようなものであれば、今年もある程度の成績を残せると思いますが、永川投手はこれまで隔年投手であったこともあり、今年は漠然とした不安を持って見ています。オープン戦でしっかりと抑えているのも不気味です・・・w。いずれにしても、昨年の成績はパーフェクトに近く、あれ以上の成績はなかなか望めるものではなく、今年はかなり頑張って昨年同等、普通に行けば、若干、昨年よりも成績が落ちるのではないかと予想しています。彼に関しては、代わりがいないことが昨年証明されたので、できれば、この予想が外れてくれることを祈ります。
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2008実績 ★★★★★
2009期待 ★★★★★
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松坂はじめ、永川、杉内、和田、新垣、村田、森本、木佐貫、藤川など、特にピッチャーがすごいですね。
永川は自己管理やトレーニングがきっちりできれば今年も活躍できると思うのですが、自分自身の甘えに勝つ強さがあるかどうかですね。
ただ以前とは違って今回はやってくれるでしょう。期待してます。
> 松坂世代はすごい粒ぞろい。
>
> 松坂はじめ、永川、杉内、和田、新垣、村田、森本、木佐貫、藤川など、特にピッチャーがすごいですね。
確かにこの世代はピッチャーに偏ってますね。打者では、FA取得が東出選手で出世頭(年俸では村田選手が上ですが)ですし。
> 永川は自己管理やトレーニングがきっちりできれば今年も活躍できると思うのですが、自分自身の甘えに勝つ強さがあるかどうかですね。
>
> ただ以前とは違って今回はやってくれるでしょう。期待してます。
私も技術的な課題(フォーム)さえ解決していれば活躍できると思ってます・・・というか、やってもらわないといけないですからね。同じく期待してます。
コメントありがとうございました。